イケボって
昔からニコ動にあるカテゴリっすね
逆にいうとあんまりニコ動以外ではあんまり見ないカテゴリだったり。
最初に述べておくと、自分はこのジャンルがあんまり好きじゃないです。
もともとイケボなんやろうなって人はひと握りの数で存在はしてると思います。
要は無理矢理そっちに寄せて行っている歌い方が嫌い...じゃなくてあんまり好きじゃないです。
これには理由がありまして
①単純に自分が野郎であるので個人的に需要がないっていうことが一つ
②普通に歌を練習して、それを披露した方がよっぽどためになるって言うのが一つ
③イケボ風味な人が多くて、元の声質とか表現なりが隠れてしまうから聴き手に「こういう歌合いそう」とか「こういうイメージで歌ってるんやろな」とか想像させる余白がないっていうのが一つ
他にもちっちゃい理由があるんですけど、おおよそここらの理由から嫌い...じゃなくてあまり好きじゃないです。
順に補足していくと
①は多分男性なら共感が強い方だと思います。男に需要がない。
そもそもこれはイケボ風味な歌い手ももちろん性別が野郎なのでよほど頭のネジが飛んでる奴以外は自覚はあると思います。
まして人に何かを伝えたい、どう思ってくれるかなみたいな身体一つで勝負する歌というジャンルに片足突っ込もうとする感受性豊かな人ならおよそわかってると思います。
最初はわかってなくても真剣に向き合って2.3ヶ月も取り組めば普通考えるようなとこやと思います。
こういう思考なので、私の中では、イケボ風味な歌い手は「女に持て囃されたい思考100パーセントの向上心のないやつ」って認識です。
僻みやろ、とか嫉妬乙とかお前がイケボじゃないからそんな聞き分けできる訳ないやろって
そんや声もあるかもですけど
自分もバンドでボーカルやったり自分の声の録音して編集したり分析したり、もちろん地声を知ってる人の歌も沢山聞いてきたのでだいたいわかります。なんでこんな声が出せるんやろって思うのはボーカルやってたことがあるなら自然に気になることですし。
次に②についてですが、
とにかくイケボ風味な無理矢理な発声はやめて下さい。
時間がもったいないです。
その人の環境とか天性のセンスとかによるかもしれませんけど、
一年もまともに練習したら見違えるように上達します。
その機会をわざわざ捨ててどうやったらよりイケボが出るかなんか考えてる場合じゃないです。
この点で言えばスポット的に使うイケボなら別に問題ないってことになりますけどね。要は一つのネタとして持っとくだけみたいな。
悲しいことに
ああこの人若いんやろなーって感じの人がイケボ風味な歌い方してる人が比較的多いです。
なおさら惜しいです。若い頃に歌ってほぼ土台が固まってしまうからです。
個人的な経験からすると、若い頃に練習しとかないと声量はなかなか大きくなりません。元から声が通る人とかならある程度誤魔化せるかもですけど、大半の人はそうじゃないです。
若い頃に大きい声を出せるようにしておきましょう。実際に大きい声を出さなくても、それについての自分のメソッドを作っておきましょう。
ニアリーイコールで肺活量にも関わってくる所でもあります。
要はボリュームを上げるということは多量の息を必要とするということです。
なんか凄く偉そうに講釈垂れた感じですけど、これだけはホンマやっといた方がいいです。マジで。
ボイトレ云々の話もありますけど、個人的には自分の声のことは自分が一番わかるし、自分しか自分の声は使わないんだから、自分でメソッド作った方がいいです。他人様のメソッド通りに歌うと他人様の歌にしかなりません。昇華がない限り。
最後に③についてですが、
聴く側に想像する余白がないっていうのは、どちらかというと先の話になります。出すべきところが隠れてしまうから具体的なアドバイスも貰えないし(自分を隠して他人と触れ合っているのでまともに向き合って貰えるはずがない)、こういう歌を歌ってほしいみたいな曲も提供を受けにくい。
後一番腹立たしいのは、優先度を曲じゃなくて自分に設定しているところです。
自分がイケボであることに何より注目して欲しい!みたいな表現なので、曲のことは後回しなんすよね
時々取って付けたようなそれっぽい歌い回しも、結局聴き手に
ここのフレーズ、オレ、流石やろ?
みたいな自己都合なんすよね。
ここをこう歌ったらこの曲が映えるとかカッコよく聞こえるとかじゃなくて、ここをこう歌ったらオレがカッコよく聞こえる!みたいなね
そんなところで、なんかいろいろ書きましたけど。
ここまで好きな様に書いたのも、自分が歌を好きで、他人の歌を聞くのが好きで、自分も歌うのが好きやからです。好きやからこそ思う事もあるわけで。
同時にあるのは、勿体無いと思うところです。
自分の声をどう思ってるかは分からないですけど、自分の声は身長や体重みたいに数値化されにくいほぼオンリーワンの個性です。人の数だけ歌の色もあると思います。
印象に残ってるかどうかは置いといて、声聞いただけで、あ、この声あのバンドの人やとかあのアーティストやとか分かるじゃないですか。
歌唱法はまぁ置いといて声質の話ね
まあつまりは
もったいないと。
長くなったしなんか言いたかったこと大体言った気がするのでとりあえず今日に関してはこれで終わります...
言い忘れたこととかあったら同じテーマで書くかもです
僻みじゃないっす。勿体無いと思うので、悔しいんです。あとは単純にそれくらいちっとは考えたら分かるやろって怒りと。